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高度化する金融犯罪に対応するべく、本人確認業務の厳格化を実現

埼玉縣信用金庫 本人確認ソリューション導入事例のキービジュアル

業種:金融業・保険業| 従業員数:1,378名(除く嘱託)|  成果:業務効率の向上・安定稼働、セキュリティ強化

地域の中小企業や人々とまっすぐ向き合い、地域の発展とより良い未来に貢献する埼玉縣信用金庫

「想い」「まち」「販路」「事業」「知財」という5つの分野をつないでいくことで、地域の持続可能性を支え、地域の発展に貢献している埼玉県内最大規模の信用金庫。拠点数97店舗、預金積金3兆2431億円、貸出金1兆9509億円を誇り、地域の中小企業や人々に親身に寄り添った金融サービスで確かな信頼と実績を重ねています。
同金庫では、増加傾向にある金融犯罪への対策と国が推奨する本人確認の厳格化に対応する方法を模索していました。
そこでキヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)の「個人認証カードリーダーID-MY2」と立山科学製の「本人確認ソリューションAttCAST KYC+」を活用して課題解決を図り、着実に成果を挙げています。業務サポート部の上原氏、森田氏、高山氏に導入における背景や製品の選定理由、運用の効果などについて詳しく伺いました。

導入のポイント

お客さまの課題
  • 本人確認の厳格化
  • 法令対応における業務体制の見直しと店頭の業務効率化
  • 確実な証跡化と問合せへの迅速な対応
解決策
  • 本人確認業務専用システムの整備
  • 継続的支援による幅広い本人確認書類の読取をサポート
  • 読取情報・書類の証跡保管
導入効果
  • 金融犯罪対策強化と法改正対応を実現
  • 本人確認業務の効率化と作業負担軽減を実現
  • 証跡管理の品質向上と検索性向上に伴う迅速な振り返りを実現

解決ソリューション

01 導入の背景金融犯罪への対策強化と法改正に向けた業務体制の見直し

高齢者を狙った特殊詐欺やなりすましによる金融犯罪が増加傾向にある現代。そうした社会問題を背景に、同金庫においては具体的にどういった課題があったのでしょうか。

本人確認書類のICチップ読み取りの義務化

ご担当者:
「近年、他人になりすましての口座開設や預金口座の不正利用、悪質なマネーロンダリング、特殊詐欺といった社会問題が増加の一途をたどっています。そこで全国の金融機関では、金融庁や警察庁から金融犯罪への対策および本人確認の厳格化を図るよう要請を受けていました。加えて、2027年4月の犯罪収益移転防止法(以下、犯収法)改正では、本人確認書類のICチップ読み取りが義務化されるため、業務体制の見直しが急務となっていたのです。
また、当金庫では限られた人員でお客さま対応の品質を維持・向上させながら、できるだけ負担を増加させずに課題解決を図る必要がありました。こうした状況の中で、キヤノンMJさんからご提案いただいたのが個人認証カードリーダーID-MY2とAttCAST KYC+によるソリューションだったのです」

業務サポート部 副部長 上原 宏基 氏
業務サポート部 事務統制グループ 代理 森田 紗子 氏
業務サポート部 事務企画グループ 代理 高山 美穂 氏

02 選定理由金融機関の既存業務向けに構築されたシステム設計でスムーズな導入が可能

改正に向けた業務体制の見直しと本人確認業務の厳格化に対応するため、キヤノンMJの個人認証カードリーダー「ID-MY2」と立山科学製本人確認ソリューション「AttCAST KYC+」を選択した理由はどこにあったのでしょう。提案内容や導入の決め手となったポイントなどを伺いました。

渉外業務に活用できる利便性と3種類のカードに対応する機能性

ご担当者:
「ICチップの読み取りによる真がん判定の義務化に向け、デジタル庁からはマイナンバーカードに格納された本人情報を確認するための各種アプリが提供されています。こうした広く公開されているツールは一定の利便性が認められる一方で、信用第一の金融機関の店頭業務においては、個人情報を一般的なスマートフォンやタブレット端末で直接読み取る行為がお客さまに抵抗感を抱かせる可能性があると考えられます。そこで当金庫では本人確認業務専用の機械やシステムの整備をめざしていました。
まず、ご提案いただいた個人認証カードリーダーは、本体が小さく軽量で持ち運びに便利です。誰でも直感的な操作が可能で、店頭はもちろん、渉外業務においても活用できるほか、専用デバイスのため、読み取ったデータが端末に残らずに情報流出の心配がない点に惹かれました。
さらに、マイナンバーカードだけでなく、運転免許証、在留カードの3種類に対応しています。当金庫では、6割以上のお客さまが運転免許証での本人確認を希望されるため実務にマッチしており、暗証番号を入力する手間がないのも評価ポイントになりました」

ICチップ情報のPDF保存による証跡化

ご担当者:
「本人確認業務では証跡管理が不可欠であるため、AttCAST KYC+については個人認証カードリーダーで読み取ったICチップ内の情報と券面画像を帳票形式でPDF保存できる機能を高く評価しました。その一時保存先として既存サーバーを有効利用できることに加え、AttCAST KYC+はシステム管理部署からの配布で簡単にインストールでき、各拠点での導入作業が発生しないことも決め手でした。

03 導入後の成果ICチップを読み取る環境を実現し、年間約7万件にもおよぶ本人確認業務の厳格化に成功

複数の個人情報データを瞬時に照合できるよう進化

ご担当者:
「現在、当金庫の営業店97店舗すべてに導入しており、拠点の規模に応じて1店舗あたり2台~7台、ローンセンター10拠点には2台ずつの個人認証カードリーダーを配布しています。このデバイスとAttCAST KYC+をインストールしたPC・タブレットを基本のツールセットとして、全体で年間約7万件にもおよぶ本人確認業務における、本人確認書類のICチップの読み取りと券面の撮影による真がん判定を行っています。
今回のソリューションで、例えばマイナンバーカードでは暗証番号ではなく券面に記載の情報を入力することで、基本4情報(氏名・住所・生年月日・性別)等の情報を読み取れるようになるなど、課題としていた本人確認の厳格化と犯収法改正に向けた業務体制の見直しを実現できたことが何よりの成果です。これにより国の要請に応え、巧妙化する金融犯罪への対策強化を図るという責務を果たすことができたと手応えを感じています」

店頭業務・渉外業務の双方で有効活用

個人認証カードリーダーID-MY2を活用し本人確認をしている様子

ご担当者:
「個人認証カードリーダーは、USBコードで既に利用している端末とスムーズに連携でき、固定の端末を設けたり、担当者全員に持たせたりする必要がないため、コストを抑えながら効率よく運用できています。特に使い勝手のよさを実感するのが、自由に持ち運べるサイズ感。営業バッグに入れてもスペースを取らず、渉外業務に便利なのはもちろん、店舗内で本人確認する際もカウンターや契約テーブルなど、その時の商談に合わせて場所を変えて行うので有効活用できています」

証跡管理の質向上にも寄与

ご担当者:
「AttCAST KYC+については、ICチップ情報のPDF保存によって簡単かつ確実な証跡化を実現できたほか、検索性が飛躍的に向上しました。これによって業務の振り返りが必要な場合に、迅速に対応できるようになったことも画期的な進歩であると捉えています」

本人確認の流れ
本人確認書類のICチップを個人認証カードリーダーID-MY2で読み取り後、本人確認書類を撮影し、ICチップ内の固有情報と撮影した券面をいっしょに帳票に保存する

04 今後の展開業界をリードする姿勢と志を大切に金融業務のDXを積極的に推進

個人認証カードリーダーとAttCAST KYC+の導入によって、本人確認業務の厳格化と新たな業務体制の確立を実現した同金庫。
最後に、これからの制度改正や時代の変化を見据えた取り組み・展望について伺いました。

より安心で質の高い金融サービスをめざして

ご担当者:
「現代の日本では、組織的な特殊詐欺や金融犯罪が横行し、手口の巧妙化も懸念されています。全国の金融機関ではそうした社会問題への対応を迫られている状況です。時代の変化に伴い、本人確認をはじめとした金融業務においては、さらなる進化が求められると予想されます。
当金庫では、今後も積極的なDXで地域の皆さまにより安心でより満足度の高い金融サービスを届けられるよう取り組んでいく考えです。
キヤノンMJさんには、導入の検討時から誠実に対応いただき、大変感謝しております。これからもビジネスパートナーとして、有益な情報の提供やアドバイスなど、親身なサポートとより良いご提案を期待しています」

埼玉縣信用金庫

事業内容:埼玉県を中心とする金融業・保険業
店舗数:97店舗
本部:熊谷市久下4丁目141番地
設立:1948年2月1日
出資金:212億円
預託積立金:3兆2,431億円

  • 本記事は取材時(2026年5月)のものです。

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