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最大月1万件の高額療養費の申請に対応。業務処理BPOで一連業務を効率化し、省人化と残業削減を実現神奈川県後期高齢者医療広域連合

業種:官公庁・自治体| 成果:業務効率の向上・安定稼働、コスト削減、顧客/従業員満足度向上

後期高齢者医療制度の安定した運営を担う存在として、地域高齢者の医療を支える神奈川県後期高齢者医療広域連合

『後期高齢者医療広域連合』とは、2008年4月1日より開始した後期高齢者医療制度を広域にわたって柔軟かつ効率的に運営するため、都道府県の区域ごとに設立することが定められている特別地方公共団体です。
神奈川県においては、2007年1月11日に神奈川県知事から許可を受け神奈川県後期高齢者医療広域連合が設立され、資格確認書等の発行や保険料の決定、医療費の給付といった業務を行っています。
県内の被保険者数は、2026年3月末時点で137万7169人に上り、全国上位規模となっています。
同広域連合では、2022年の制度改正による新たな業務負荷の増大に対応するため、外部委託の実施を決定しました。
そこでキヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)の「業務処理BPO」を活用して課題解決を図り、確かな成果を挙げています。ご担当者の方に導入における背景やサービスの選定理由、運用の効果などについて詳しく伺いました。 

導入のポイント

お客さまの課題
  • 後期高齢者医療制度の改正に伴い、対応業務が急増
  • 通常業務との兼務により、職員の時間外労働が増加
  • 手作業による入力・確認作業が多く、業務負荷が高い
解決策
  • 高額療養費申請業務をワンストップでアウトソーシング
  • 申請書の見直し・刷新と業務フローを最適化
  • RPAを活用し、口座情報登録などを自動化
導入効果
  • 一連業務の委託により関連業務の省人化を実現
  • RPA導入により人的ミスを削減し、業務品質が向上
  • 残業時間の削減と安定した業務運用を実現

ソリューション

01 導入背景後期高齢者の医療費負担額に関する制度改正への対応が急務に

2022年度以降、団塊の世代が75歳以上となる中、わが国では後期高齢者医療制度の改正が相次ぎました。こうした社会構造の変化に伴い、同広域連合では具体的にどういった課題があったのでしょうか。

通常業務との兼務で時間外労働が月40時間を超える者も

2022年10月1日から75歳以上の後期高齢者のうち、一定以上の所得がある方については、医療費の窓口負担額を1割から2割に引き上げる制度改正がありました。同時に、その負担を軽減するために3年間は1ヶ月の外来医療における負担増加額を3,000円までに抑えるという配慮措置がとられることになったのです。
この実施に向け、3,000円を超えた分の負担額を高額療養費制度に則って返還するための口座登録を対象者に事前勧奨するよう、国から全国の後期高齢者医療広域連合に要請がありました。

後期高齢者医療制度の高額療養費とは・・・ 1か月の医療費が高額になったときは、自己負担額限度を超えた分が払い戻しされる制度(ただし入院時の食事代や保険の対象とならない差額ベッド料などは支給の対象外となる) 被保険者→医療機関 医療費の支払い、広域連合 高額療養費支給申請書の提出 広域連合→被保険者 自己負担限度額超過分の払い戻し

膨大な業務負荷の増加を懸念し、外部委託を決断

ご担当者: 当広域連合の管轄である神奈川県においては、約16万5,000人の対象者がいると見込んでいました。受付窓口となる市町村と連携するにしても、短期間で膨大な業務量になることは明らかでしたので、早期の段階で外部委託という決断に至りました。
そこで通知発送、受付、審査、口座情報のデータ化、問い合わせ対応(コールセンター)までを含む一連業務について、公募型プロポーザル方式により委託先の選定を進め、ご提案いただいた3社の中から最も評価点が高かったキヤノンMJさんにお願いすることにしたのです。

02 選定理由豊富な実績に裏付けられた、安心して委託できるBPO品質

国から要請された事前勧奨による業務負荷を軽減するため、キヤノンMJの業務処理BPOを選択した理由はどこにあったのでしょう。提案内容や導入の決め手となったポイントなどを伺いました。

多彩なノウハウが随所に光る、充実した提案内容

選定の3つのポイント POINT1 セキュリティ 個人情報を守る厳格な管理体制 POINT2 ワンストップ トータルで任せられる業務遂行力 POINT3 サポート 課題解決への手厚いサポート

まず独自性が際立っていたのが、申請書の刷新についてのご提案です。『わかりやすさ』や『書きやすさ』を追求し、記入する高齢者への配慮が十分に感じられる帳票デザインを施した新しい申請書は評価員の目を引き、誰もが納得する完成度の高い仕上がりでした。短期間で大量の申請書の処理が必要であったため、記入ミスによる業務の遅れ防止をイメージできたのも評価ポイントです。
​さらに、センシティブな個人情報を厳格に管理するセキュリティ水準の高さと全体の業務フローを踏まえた緻密な人員配置計画、そして何より業務処理BPOの豊富な実績で培われた正確かつ安全な体制の確立とトータルに任せられる業務遂行力が大きな決め手となりました。

業務パートナーとしての揺るぎない信頼性

安心で高品質な業務を実現するキヤノンMJのBPOセンター

また、選定に携わった前任者からは、委託決定から導入に至るまでのサポートについても手厚かったと聞いています。当広域連合では、BPOを活用した大規模な業務委託が初めてということで、不慣れな点があったかと思います。そこでキヤノンMJさんは親身に寄り添ってくださり、想定される課題や対策方法のご提案に加え、何度も話し合いを重ねながら実稼働に向けて綿密にご準備いただくなど、誠実な対応が業務パートナーとしての強固な信頼関係の構築につながったと認識しています。

03 導入後の成果煩雑な業務の一本化で市町村を含めた省人化に成功

最大月約1万件の口座情報登録に対応

当初は医療費が2割負担になる後期高齢者を対象とした3年間限定の配慮措置における事前勧奨業務を委託していました。この時の業務スキームを活用し、2023年度からは通常業務である後期高齢者医療制度の高額療養費の申請における口座情報登録業務を委託しています。高額療養費の申請件数は、年々増加傾向にあり、神奈川県においては1ヶ月あたり平均約7,500件~1万件にも上ります。
お任せしているのは、申請書の印刷・封入・封緘から郵送、記入情報の審査およびコールセンターでの問い合わせ対応、口座情報のデータ化・納品までの一連業務。以前は市町村の窓口で申請書の受付を行い、以降の業務を当広域連合で担当していました。各工程は別々の協力会社に委託していましたが業務処理BPOでの一本化によって大幅に効率化できたほか、対人受付から郵送になったことで市町村の業務も含めた省人化を実現できました。

RPA導入による手入力作業の自動化で正確性が向上

納品後に当広域連合で行う専用システムへの口座情報登録においては、RPAの導入でキヤノンMJさんに自動化していただいたおかげで、手入力業務および人的ミスがなくなり、正確性が飛躍的に向上しました。
さらに、被保険者の死亡などの理由で登録口座への振り込みができなくなるケースが発生した際に行う、振り込み不能の状況をご家族宛てにお知らせする通知業務においてもRPAを活用しています。それにより月約2,000件分の手作業がなくなり、職員の残業時間が相当数削減できたこともメリットの一つです。

ミスの発生を抑える的確な業務進行

給付部門として大変評価しているのが、委託している業務全体の正確性です。申請情報の審査においては厳しい多重チェック体制で書類の不備を見逃さず、誤登録などのミス発生率についても他の委託業務と比べて限りなくゼロに近い数値となっています。
業務ミスが生じるとリカバリー対応に時間が取られて給付の遅れにつながるほか、申請者からの問い合わせの増加も招きかねません。そうなると業務効率が格段に下がるので、キヤノンMJさんの的確な業務進行そのものが大きな成果であると実感しています。

導入で得られた効果 省人化 一連業務の委託により省人化を実現 残業時間削減 RPA導入により残業時間の削減 ミス減少 的確な業務進行でミス発生率が減少

04 今後の展開加速する日本の高齢化を踏まえ、さらなる業務効率化と体制強化をめざす

業務処理BPOの導入によって、膨大な件数に対応する口座情報登録業務の一貫体制を構築した同広域連合。最後に、これからの制度改正や時代の変化を見据えた取り組み・展望について伺いました。

業務の安定稼働を維持しつつ、より良い進化の道を追求

日本全体で高齢化が進行し、神奈川県においても高額療養費の申請件数の増加が予想されるなか、直面しているのが職員不足の課題です。それに加えて当広域連合組織の性質上、人事異動が頻繁にあるため、口座情報登録業務の担当者が代わりやすいという懸念点があります。
こうした実状を踏まえると、業務処理BPOによる安定稼働はますます重要になり、後任者への引継ぎをスムーズに行える点でもキヤノンMJさんの存在は大きいものと考えています。
現在、毎週1回の定例ミーティングでノウハウの共有や新たな課題、業務改善について意見交換させていただいていますが、今後もこちらからの相談に乗っていただきつつ、より良いご提案を期待しています。

  • 本記事は取材時(2026年4月)のものです。

神奈川県後期高齢者医療広域連合

事業内容:官公庁・自治体
所在地:神奈川県横浜市神奈川区栄町8-1 ヨコハマポートサイドビル9階
設立:2007年1月11日に神奈川県知事から許可を受け設立

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